(えっちな……におい……)
自分が発する淫臭が堪らないほど恥ずかしく、そして芳しい。自分自身の香りに酔っぱらってしまいそうだ。
「あぁ……いいわ……思った通り……身体の芯が燃え上がるような極上の味……! カス共の泥水なんかとは質が違うわ……!」
床に垂れ落ちた蜜をどうやって賞味しているのかは分からないが、マルグリットが極上の美酒に舌鼓を打ち、その『醸造元』を激賞する。だが、その言葉は快楽に覆い尽くされようとしていたシエラの心に再び反抗の火を灯した。
「カス……じゃ……ふぅんっ……なぁ……いっ……!」
「?」
「人間は……あなたに搾り取られるための……カスじゃ……ない……!!」
シエラの目は濁ってはいたが、まだ死んでいない。恐ろしいまでの精神力だった。華奢な身体の何処にそんな力が残っているのか。どうしてここまでして人を守り、戦おうとするのか……。もはや悲壮としかいいようがない。
「ほほ……ほほほほほほほほほほほ! いいわ、ならそのままでいなさい! 私に搾り取られながら矜持を保ちなさい! そしていつか私の寝首を掻くがいいわ、出来るならならねええええっっっ!!」
狂気を含んだマルグリットの嬌笑。しぶとく粘り続ける戦乙女はとうとう『淫夜の女王』としての本性を暴き出したのだ。しかし、それはより激しい凌辱への入り口でもあったのだ。
ぼっこりと膨らんだお腹を何本のもの触手がまるで握りしめるかのようにぎゅぅぅっと強く締め上げてくる。当然腹と胎内の触手が強く擦れあう。
「んぐひぃぃぃぃっっっっっ!」
壮絶な粘膜と粘膜との擦れあいによって産み出されるのは、もう快感とは呼べないほどの超激感だった。下半身がとろけて全て蜜になって溶け出していきそうな錯覚すら覚える。事実もう足の感覚がなかった。ブーツの中にまで入り込んだ蜜は少女の足をふやけさせるほどになっているが、それすらもわからない。反射的に耐えようと丸まるたびにぶぎゅっ、にちゅっと沼地を踏むような音がする。
「ほらっ! ほらっ! ほらぁぁぁぁっっ!!」
淫情に駆られたマルグリットの狂った責めはまだまだ終わらない。腹をわしづかみにされたまま。今度はより深く果実絞り器に聖少女の身体をねじ込んでいく。
ぎゅぶぶぶぶぶぶ、びゅるるるるっ、ぎりゅうううっっ!!
「はぁぉぉぉぉぅぅぅぅっっっっっっっっ……っっっっ!!」
シエラの身体が時計回りに半回転し、腹の盛り上がりがもっと高くなった。それはすなわちより深い侵入を意味している。もう腹が張り裂けそうだ。ミチミチといやな音さえ立てている。そんな身体をぐりっ、ぐりっと回されるたびに
「あぉぉぉぉぅっっっっ! はぉ、あおおおおおおおお!!」
獣の咆哮のような絶叫がシエラの口から迸る。何をされているのかすらももう分からない。どこもかしこも気持ちよかった。裂けたボディースーツから除く肌を舐める生ぬるい風、皮膚を伝う一条の汗、呼吸をするために空気が喉を通る感触……。見る物感じる物全てが快感に直結する。
「いひぃっ!! ひきっ、ひぎ……!!」
蜜をしぶかせるたびに意識が飛んだ。もう何も考えられない。思考が正常に働いてくれない。……白目を剥き、意識を手放そうとしたその瞬間。
「起きなさいっ!!」
両乳首とクリトリスの間で真っ黒い稲妻が炸裂した。触手の先端から稲光が産まれている。
「ぎゃひいいいいいいっっっっっっ!!」
小説:高橋良喜 挿絵:無望菜志
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「くっ、な……なにを? うっ、くうぅぅっ!」
身動きもままならない身体の上に群がった触手の先端から、蜂蜜のような粘性を持った粘液がドロドロと垂らされる。
ボディに密着した極薄スーツ越しに、生温かい粘液の感触が伝わってきた。非情に浸透生の高い液体らしく、撥水加工を施された生地内部にも、じっとりと湿った感触が染み入ってくる。
ビチャッ、ジュルッ、ジュプッ、ジュルルルルッ……。
仰向けになっても型くずれしない、張りのあるバストも、見事にくびれたウエストも、むっちりと肉付きのいい太腿も、くまなく粘液に覆われてゆく。
全身が粘液でドロドロになると、触手どもは全身に群がってきた。
それは、触手の群れによるローションマッサージであった。しなやかにくねる肉縄が身体中を這い回り、ドロリとした体液を丹念に塗り込めてゆく。
「やっ、やめろ……ッ! こんな、んあぁぁっ! ウッ、痛ッ!!」
おぞましい感触から逃れようとするアリシアであったが、少し身をよじっただけで、関節を外された四肢がズキンッ! と痛みを発し、抵抗らしい抵抗もできない。
ヌルッ、ヌチュッ、クチュッ、プリュンッ!
半球状に盛り上がったバストの曲面を赤黒い肉縄が執拗に撫で回す。弾力たっぷりの肉果は、粘液のぬめりで滑りながら縦横無尽に形を変え、プルプルと震えながら、元の形に戻ろうとする。胸を責める触手は、乳房の復元を許さぬとばかりに休み無く蠢き、量感あふれる美乳をいたぶり抜いた。胸の谷間に溜まった体液を潤滑油として、左右の肉球がニュルニュルとこね回され、粘液の薄膜を間に挟んで、コスチュームの裏地が乳首に擦り付けられる。
「ん……やっ……んふ……ぅ……」
切れ切れの声を漏らすアリシア。好き放題に揉み嬲られているバストの頂点では、刺激に反応した乳首が、ムクッ、ムクムクッ、と勃起してゆく。柔軟性に富んだ極薄コスチューム越しに、バストの頂点でツン、と尖った勃起乳首のポッチが鮮やかに浮き出した。皮膚への密着度が高いために、乳頭先端に刻まれたおちょぼ口のような窪みまでもが明確に見て取れてしまう。
(乳首が……胸が苦しい……)
はしたなく勃起してしまった自分の乳頭を呆然と見つめながら、アリシアはこの状況を何とかして脱しようと身悶えを続けている。
ささやかな抵抗を嘲笑うかのように、バストの先端に触手が接近し、チュムッ、と音を立てて勃起乳首を咥え込む。
「あ……ダメぇ……ふぁ!」
バストの先端から全身を貫いた異様な快感に、細い喉をのけ反らせてしまう尼僧戦士。
邪神の触手は、筆状の先端に、勃起乳首を半分咥え込み、先端に刻まれた可愛らしい窪みを何度も掃き撫でて、粘液をじっくりと塗り込んでゆく。
筆の毛先のような繊毛の束に乳先をなぞられるたびに、ピリッ、ピリッ、と微電流のようなもどかしい疼きが美乳の芯を駆け抜ける。
(ど、どうしてこんなに……身体が熱くなるの?)
布地を透過して侵入してきた粘液が、乳首の窪みにじんわりと染み込んでくる感触。それはじきに熱い疼きとなって、禁欲的なシスターの肉体を熱く火照らせ始めていた。
乳首に塗り込まれた媚毒ローションが乳腺を逆行し、乳房の芯を熱く甘く疼かせた。
粘液にまみれたコスチューム越しに媚薬成分が染み通り、全身の毛穴をピリピリと疼かせながら柔肌を火照らせる。炭酸水を満たした風呂に身を浸したら、こんな感じがするだろうか? そう思わせてしまうような、妖しく心地良いものが、シスターアリシアの全身を包み込んでいた。
小説:蒼井村正 挿絵:MISS BLACK |